シシャモの特徴と仕入れ時の注意、鵡川のシシャモはどうすごい?

鵡川のシシャモは地域団体商標登録も受けたブランド品です。鵡川シシャモの名前は、北海道南部にあった鵡川町から由来するもので、鵡川町が穂別町のとの合併によって、むかわ町となった現在でも豊富にシシャモが獲れる町として知られています。酒の肴として、あるいは食卓の一品として愛されるシシャモ。カラフトものとの差やその特徴は味と風味に現れます。オスはメスよりも体が大きく、産卵期には全体的に黒っぽくなるのが特徴です。これは婚姻色と呼ばれるものです。一方、メスには婚姻色はなく、産卵期でも通常と変わらない色を保ちます。メスの抱える卵は歯触りと味で人気の逸品。産卵を終え、卵を抱えていないメスは下りシシャモと呼ばれるようになるのも特徴のひとつでしょう。オス、メスともに味はカラフトものよりも豊かで、しっかりとした味を楽しめます。
一般にもよく出回っているものはカラフトシシャモで、こちらは安価で購入できるという特徴があるものの、やはり風味などは鵡川から仕入れられるものとは異なります。鵡川にはアイヌの昔からシシャモカムイノミが伝えられており、漁に関して古くからの歴史を誇ります。儀式では海の神や川の神、河口の神に豊漁を祈願し、感謝を伝え、伝統を守っています。また、北海道、鵡川に伝わる伝説のひとつには、カンナカムイと呼ばれる天上の神の物語も存在します。村の飢饉を知った神がシシャモを授けてくれたというもので、アイヌの当時からいかにこの魚が身近な食べ物であり、人々に親しまれてきたのかを窺い知ることができるでしょう。
鵡川産の特徴を良く知れば、カラフトものと間違えずに効率よく魚の仕入れを行うことができます。北海道で獲られるものは全体的にカラフトものよりも大きく、体長は12センチメートルほど。よく育ったものは18センチメートルにも至り、背中側は暗めの黄色、腹側は銀白に輝きます。カラフトものよりもうろこがくっきりと大きいのも特徴で、口も大ぶりです。また、日本固有種であり、漁獲量の少ない貴重な魚でもあります。知れば知るほど、スーパーマーケットなどでよく流通しているカラフトものとの違いが判るようになります。
ごくシンプルに焼いてそのまま食べたり、衣をつけてフライや天ぷら、あるいは鍋料理の材料など、手軽に調理できるのに美味しいシシャモ。メスが抱えた卵の旨みもたまらない逸品です。刺身や寿司は地元鵡川でしか食べられない絶品となっています。

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